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管理方法

MCA災害の防止

設備対策

設備上の注意(材質など)

1)貯槽タンク
フレーク貯槽
  • SUS316又はSUS316L、PVC又はPP-FRP、グラスライニング、チタンライニング
  • ステンレス製容器は長期の保存によって腐食する場合があります。
水溶液貯槽
  • SUS316Lタンクの場合
    • *40℃を超えると激しく腐食
    • *長期保管では、材質の鉄分により着色することがある。
    • *定期的に内部点検をし、異常の有無をチェックする。(孔食、SCCなど)
  • PVC-FRPタンクの場合
    • *タンクの直接取り付けるバルブ類には、台管に無理な荷重がかからないよう、
      適当な支持を行う。
    • *タンクへの配管の接続はフレキシブルホースを使用する。
    • *規定温度以上(40℃)にしないように管理する。
    • *バルブの開閉は静かに行う。
    • *第一フランジは全面ガスケットを使用し、締め付けトルクを十分注意する。
    • *接続する配管には絶対に乗らないように、通路を確保する。
    • *定期的に内部点検をし、異常の有無をチェックする。
2)タンク廻りの設備
  • MCA取り扱い設備の床は耐酸床とする。
  • MCA取り扱い設備の排水が一般排水路等に混入しないようにする。
  • 受入れ・払出し配管
    • *作業終了後、残液の少ない構造とする。
    • *内部水洗が可能であり、液抜きが可能にように考慮する。
    • *エアー溜まりがないようにする。
    • *水溶液の場合、凍結防止のため保温及び/又は加熱装置を設置する。

漏洩・火災時の処置

漏洩

MCA漏洩時の対応

  • 必ず保護具を着用し、絶対に直接、眼、皮膚等に接触しないようにする。製造元へ至急連絡をし、指示を受ける。
(MCAフレーク品、SMCA)

水は厳禁。重曹を撒き、ドライクリーニングを実施、発生するダストを避けること。回収したフレークと重曹の混合物はポリエチレン、またはポリプロピレン製の容器に密閉する。

(水溶液)

河川などの流入を防ぐ。重曹で中和(pH=7程度)処理する。(リトマス試験紙等で中性を確認した後、廃棄、回収することが重要)

回収時の中和剤 重曹、ソーダ灰、消石灰、苦土石灰

火災

火災時の対応

  • 消火には耐アルコール泡沫、炭酸ガス、粉末消火剤を使用する。水消火は行わない。
  • 火災および爆発の際、皮膚、眼へ接触しないように、呼吸保護具および耐酸保護衣を装着し、風上から消火活動を行う。(引火、発火しにくい物質であるが、燃えると有毒ガス、刺激性ガスを発生する。)
  • 延焼防止で水噴霧を行う場合は、製品へかからないようにし、鎮火後の製品への冷却放水は行わない。

水溶液での2次災害の防止

消火用ケブラー手袋は水を通すので使用しないこと。

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